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税理士法人矢代総合会計事務所 矢代雅義氏

矢代雅義氏 税理士法人矢代総合会計事務所

千葉県八千代市(やちよし)は、千葉県北西部の内陸に位置する市です。東京から約40キロということもあり人口が毎年増加し2008年には約18万5千人を超えて、県内第7位の市となりました。今回は急成長を遂げている八千代市で、地元密着型の会計事務所として長年、中小企業の経営を指導してきた名門、「税理士法人矢代総合会計事務所」を取材いたしました。

先生は多くの社長に経営指導を行ってきたと思いますが、どんなお客様が多いですか?

周辺に工業団地も多くありますので、土地柄として、製造業や建築業が中心となっています。特に、八千代市は近年人口が増えており、戸建てやマンションの建設も多くなっていますので。そういった関係から建設関係のお客様が多いですね。

人口が増えているということは起業される方も多いと思いますが

ええ、そのとおりです。最近は30代や40代の方が、会社を設立したいということで事務所にいらっしゃいます。以前は昔からずっと個人事業を営んできた方が、節税を考えて法人化するということが多かったように思いますが、現在は起業のときからきちんとした会社形態で行いたいという要望も多くなっています。

そういった起業されたばかりの社長にはどのような支援を行っていますか?

経理や税金の指導はもちろん行っていますが、起業されたばかりの小企業や零細企業特に、事業経験の少ない方ですと、その業界の基本的な法律がや納品書や請求書発行などの基本的な経理書類の作成の仕方などもよくわかっていない方もいらっしゃいます。こういった場合には、そういった法令の説明や会社内部の経理体制を社長と一緒に作って行くことなどもしています。やはり会社を作った当初は何もわからないのは当然ですから。

会社を大きくする秘訣は何でしょうか?

そうですね、倒産した会社の逆をやれば成功します!(笑)。冗談はさておいて、繁栄しない会社、倒産してしまう会社の社長には一定の特徴があります。それはまず、社長が覇気がないことです。中小企業にとってほとんどの場合社長というのは唯一の営業マンでもあるわけですから人付き合いが悪かったり、社交性がないと務まりません。また明るい人でも頑固というか、人のアドバイスを聞き入れないような方、社長自身は何もやらないで、面倒なことはすべて奥さんに任せているという会社もあります。こういう会社は当然伸びませんね。やるべきことはやる。聞くべき時は素直に聞く。こういった姿勢が重要ですね。もうひとつは、ある程度の規模になっても経理や会社内部の処理を親族が行っている会社は、どうしてもそれ以上の規模にはなれません。社長の意識どうしてもが内向きになってしまいますし、会社の状態が社員に隠されたままでは、必要な情報も集まってこないのではないでしょうか。明るく素直で開けっぴろげな性格の方が経営者には向いているかもしれませんね。

なるほど明るく素直ということですね。子供の教育にも当てはまりそうですね(笑)

そうですね。あとリーダーシップというか何事も率先して行う社長が会社を伸ばしていますね。面白いなと思ったら、まず社長が自らやってみる。中小企業の場合、社員にやらせるにしても社長自身がその仕事の内容を細かく知っているというのは重要なんです。社長自身がやってみて、よしとなったら社員にやらせる。そしてこちらをこうしたらいいんじゃかな、といったアドバイスを社員に行う。こういう会社の社長はいつもキラキラしていますし、会社もどんどん大きくなっていきます。私も社長と話をすると、こちらまでワクワクしてきます。

会社の社長というと現在は2代目の方も多いかと思いますが、2代目の方へのアドバイスは何かありますか?

私自身が2代目なので、なかなか言いにくいのですが(笑)。2代目というと先代と違った色を出そうして、それまでと極端に変わったことをする方がいらっしゃいます。私にも経験がありますが、これは非常に危険な事です。まずは先代がやってきた事業をひとつひとつ確認し地道に行う。そして十分理解した上でその事業に必要な事を行って行く必要があると思います。ただそれも、短期間で行うのではなく、時間をかけてじっくりと変革していくべきだと思っています。先代が数十年かけて築いてきた事業ですし、自分よりもその経緯を知っている社員が大勢いるわけですから、少なくとも数年は「事業を理解する」という事だけに専念する必要があると思いますよ。もしそれでも、今までの事業とは全く違うことがやりたかったら、もうそれは事業の承継ではありませんので、いっその事、本人が創業者として新しい会社を作ってしまった方が良いのではないでしょうか。そうすれば、もしその事業が失敗したとしても、その新会社を閉鎖するだけで済みます。そうでないと本業まで傾いてしまう可能性もありますから。

相続も得意分野とお聞きしました

はい。贈与はもちろん、相続も年間数件ご依頼をいただいております。現在は多方面のご紹介をいただき、多くの方に事務所にいらっしゃって頂いております。相続の対策やアドバイスも行っていますが、なるべく早めに相談に来ていただきたいですね。特に相続は、短期で行う過度な相続税対策よりも、今はむしろ長期の計画を作り、時間をかけてゆっくりと財産移転を行っていくほうが重要だと考えています。特に自己流でバブル期に行った相続税の対策が、相続後になって経営を圧迫しているというような方もいらっしゃいます。やはり専門家に聞いて早めに対処すべきですね。

相続で大切なことは何だとお考えですか?

まずは、相続税額のことよりも、お客様の気持ちを考えることが大切です。お客様の心を解きほぐし本音をいかにお話しいただくか、ということが重要だと考えています。お客様が本当はどのような財産承継を望んでいるのか、そのためにできる方法にはどういうものがあるのか、そういったことを大切にすることが親族皆様の納得のできる相続につながるものと考えています。

●事務所

税理士法人矢代総合会計事務所

●所長

矢代雅義

●所属

千葉県税理士会 千葉西支部

●所在地

千葉県八千代市萱田2237番地48

●電話

047-483-3463

●URL

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