鳥越明公認会計士税理士事務所のある堂島ビルヂングは、大阪のメインストリートである御堂筋に面した大正12年竣工のビル。当時のレトロとモダンを取り入れた堂島ビルヂングは大阪のビジネスの歴史と共に歩んできた由緒正しいビルです。鳥越明公認会計士税理士事務所の代表、鳥越明氏は監査法人でのノウハウをいかし新しい感覚の会計事務所を創り上げました。
大学のときは体育会陸上競技部に所属していました。そのため、資格試験の勉強をするということは考えずに、どこかの会社に就職するというなかで自分の進路を選びました。東京の三田に本社のあるコンピュータ・半導体・通信機器を製造している会社に入社して、電機製造業のお客様に汎用コンピュータやワークステーションとそのソフトウェアのシステム営業をしていました。しかし、当然ですが、サラリーマンでは会社の都合が優先されるため、自分の思うようにいかないことが多くあります。60歳で定年退職したときに、「あのとき退職していればどうなったかなぁ」などと考えるのはいやだったので、会社を退職して、公認会計士試験の勉強を始めました。
はい、当事務所を開業する前は、世界4大会計事務所のひとつのKPMGのメンバーファームである、あずさ監査法人に公認会計士として勤務していました(編集部注:入社時はアーサー・アンダーセンのメンバーファームの朝日監査法人。合併等、業界の変動により、退職時にはあずさ監査法人)。監査法人では、株式上場支援業務を中心に、上場企業の監査業務に従事していました。未上場の会社が上場するためには、会社の経理決算体制や内部管理体制を整備して強化する必要があります。その作業に会社と一緒になって取り組み、未整備の状態から上場会社としてふさわしい会社に成長する過程を数多く体験してきました。また、上場企業の監査業務では、いわゆる完成された会社としての体制に実際に触れることができるので、大変勉強になりました。
いいえ、そういう事ではありません。上場など目指していない中小企業には上場企業の事なんて関係ない事のように思われますが、会社を成長させるためには、経理決算体制や内部管理体制の整備・強化は避けて通ることはできません。中小零細の会社でもそれは同じ事です。上場した会社だからこうした事が整備されているのではなく、整備していたから会社が大きくなったと考えています。ですから中小企業にもこの時に培ったノウハウをアドバイスできると思います。 税理士として経営者の方々と接するにあたっては、税務相談、税務申告書の作成、税務調査の対応等も行いますが、単なる税務申告書代書屋ではなく、中小企業が成長するためのアドバイス、中小企業の経営者の困ったことの相談相手等の付加価値を提供していきたいと考えています。
従来の固定観念にとらわれずに、信念と自信をもって自ら先を切り開いてゆく人でしょうか。あと、成功している経営者はうまく他人の知恵を使っている人が多いように感じます。また行動力もあります。
私の知っている経営者では、日本の中古車を販売するために単身で南米やアフリカのカーディーラーに乗り込んで、日本車をここまで運んでくるから買わないかというように営業した社長や、大手商社の物流部門を飛び出して自ら会社を設立し、中国各地に営業所を開設することによってきめ細かいサービスして、物流取次のお客様をどんどん獲得していった社長、会社設立前は住宅設備の訪問販売会社のナンバーワンの営業マンだったという、あるIT系の上場会社の社長もいます。
人生は一度きりです。後悔しないように、どんどんチャレンジして欲しいです。ただし、それなりの準備は必要ですし、自分なりの自信というか、うまくいくための考えを持ったうえで行動してください。準備をして臨んだ場合は、失敗してもリカバリーが効きやすいと思います。
世の中の中小企業を元気にすること、世の中の中小企業の社長の困ったことを解決して、会社の成長に貢献すること。それがゆくゆくは日本全体を元気にすることだと思います。そのためには、税理士事務所自身が、職員も含めて元気でなくてはならないと考えています。
税理士の平均年齢は約60歳です。そう考えますと私も若い部類にはいります(笑)。ですから、世の中の変化には柔軟に対応できると考えています。中小企業を元気にするためにがんばっていきたいと考えています。そして納得のいく仕事をして、充実した生活を送っていきたいです。できれば、健康的に長生きして、世の中のテクノロジーの変化を見てみたいです。
●事務所
鳥越明公認会計士税理士事務所
●所長
公認会計士・税理士 鳥越明
●所属
近畿税理士会西宮支部 日本公認会計士協会兵庫会
●所在地
兵庫県西宮市産所町4-8 村井ビル
●電話
0798-22-6555
●URL