国内最大級の税理士法人である税理士法人新日本の東京事務所は、目黒不動尊(瀧泉寺)からほど近い場所に位置しています。目黒不動尊の歴史は古く平安時代に作られたという言い伝えも残っています。江戸時代には50棟余もの伽藍があり目黒御殿と言われるほどになり、宝くじの原形である「富くじ」が行われました。今回は税理士法人新日本の東京事務所の所長、八木俊助税理士にお話をお聞きしました。
「人を使うのがうまいなぁ」と思う社長は必ずと言って良いほど成功されていますね。一緒にお仕事をしていると、楽しいので報酬以上に働いてしまう事が多いですね。こういう方は、わからない事は、わからないという素直さとどんな相手にでも謙虚で公平です。こういう事が根底にあるので人を上手く使うことができるのだと思います。
ある社長が採用面接をした時の話しです。社長は採用者よりも不採用者に対して時間をとって面接をしていると言っていました。面接中に不採用と決めた人に対しても手を抜くことなく自会の社風を説明され、今後業界どのようになるという予測を丁寧に説明することで業界を少しでもよくしようという想いから真剣にお話しされているそうです。デジタルな社会になってきていますが、商売の基本は結局、人と人との付き合いという事です。これは今も変わっていないと思います。
当たり前の事なのかもしれませんが、軸がぶれるというか、基準が一定になっていない方です。いわゆるダブルスタンダードの人です。たとえば従業員のミスをしかる場合、人によって怒り方が違うという人がいます。自分が好きな従業員には、ダメだぞと注意するのに、同じ事をしても嫌いな従業員には怒鳴り散らししまうような人がいます。一度決めた基準はぶれずに、継続する事が人の上に立つ人間には求められます。とはいえ、このあたりは自分への戒めも含めてなんですけどね(笑)。
起業家の大半は、こうすれば儲かるというビジネスモデルをもっていますよね。もちろんそのビジネスモデルの善し悪しが開業の成否のカギを握っているのですが、起業家は開業当初、誰に相談して良いかわからず、つい開業支援コンサルタントの方にたくさんの資金を支払ってしまう場合があります。そして出鼻をくじかれ失敗します。
ですから、まず会社の設立、名刺作成、HP作成など、まず自分でできることは極力自分で行い、手持ちの資金は顧客獲得に直接関係するところに投資するべきです。自分が知恵を絞り実行した経験に勝るコンサルタントはいないのです。
そうですね。井上靖の「おろしや国酔夢譚」は何度も読みました。映画化もされたのでご存じの方も多いと思いますが、史実をもとにした歴史小説です。江戸時代中期に船頭の大黒屋光太夫らを乗せた千石船が遭難し、ロシアを経てまた日本に戻ってくる話です。遭難した後の光太夫達はいままで経験したことのないほどの極寒の地をゆくことになるのですが危機にひるむことなく、日本へ帰国するため仲間と知恵を出し合う姿勢は、会社経営についても参考になる点が多いと思います。会社の経営、特に中小企業は常に荒れた海をなんとかバランスをとりつつ航海をしているのに似ています。本書で、逆境においてこそ人の真価が発揮される事、困難にあってもリーダーが目標を示し続けることで組織がまとまる事、これを学んでいただきたいと思います。
一言でいうと、変化を楽しめるような事務所にしたいですね。会計事務所という枠にとらわれることなく、弁護士、社労士、SE、デザイナー、不動産鑑定士など、色々なジャンルの人が参加できる環境を作ろうと考えています。私はこれを「会社ドック」と名付けました。会社ドックは人間ドックの企業版という位置づけです。各専門家が、それぞれの分野から、大気的に会社の状態を診断するというものです。例えば、税理士ならば受けられそうな税額控除についてチェックしたり、社労士ならば貰えそうな助成金の項目をチェックします。SEは導入したら効率化できるシステムを提案します。これを年に1度定期的に行います。
本サイトで紹介されている先生方と比べると、浅学非才の身ですが、その分若さとフットワークを生かして、すばやくお客様と一緒の目線に立てると自負しております。誰からも気軽に相談される身近な税理士を目指したいですね。
●事務所
税理士法人新日本 東京事務所
●所長
八木俊助
●所属
東京税理士会 品川支部
●所在地
東京都新宿区西新宿3-7-33 ミツワバイナリー201
●電話
03-6304-5254
●URL