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株式会社財務プランニング 佐藤昇会計事務所 佐藤昇氏

佐藤昇氏 株式会社財務プランニング 佐藤昇会計事務所

宮城県仙台市の佐藤昇先生は、地元、仙台商業高校の野球部に所属し、2度甲子園に出場したスポーツマン。その後、税理士を志し29歳の時に税理士試験に合格し「文武両道」を極めた先生です。今回は、仙台屈指の名門会計事務所、財務プランニングの所長として、税理士歴30年、2010年には還暦を迎える佐藤昇先生を取材いたしました。

野球好きな税理士の方は多いですが、甲子園にまで出場された先生は珍しいですね

高校時代は、本当に朝から晩まで野球だけしかしていませんでした。当時は税理士になるなんていうことは全然考えていませんでした。まずレギュラーになる事が先決でしたね(笑)。

そんな先生が税理士を目指されたきっかけは何だったのでしょうか?

商業高校ですので授業科目に簿記があります。当時、簿記が得意と言うこともあり、簿記を駆使する仕事がしたいなぁと漠然と思っていた所、税理士という職業があることを知りました。その後、いろいろなものを見て勉強したくて、大学は東京と決め、駒沢大学に入学しました。仙台という街は好きでしたが、若くチャレンジ精神が旺盛だったので大都会に行ってみたかったという事が大きいですね。大学に入学し、渋谷を始めとして、新宿や池袋、銀座など、いろいろな街を見ていると、いろいろな会社があり、その中でいろいろな人が働いており、資本主義社会が効率よく機能しているのがわかりました。
様々な会社が自由に活動し、収入を得て、社員に給料を支払い、利益を出して、税金を払っています。社員は給料によって生活していますし、公務員を始め国家は税金によって成り立っています。この資本主義社会を支えている、中小企業の真の活動を知ることができ、中小企業の役に立てる職業はないかと考え、辿り着いた職業が、高校時代に知った税理士という職業でした。

経営者として成功する人というのはどんな人でしょうか?

そうですね、お客様で成功されている方は、みなさん好奇心が強く、なんでも自分でやってみる人ですね。好奇心を持ち楽しんで取り組む人は必ずうまくいきます。「あれっ、これおもしろいな、まずは自分でやってみよう」という好奇心と行動力。そしてダメだったら何が悪かったのかなぁと試行錯誤する。こういう人は、まず成功しますし世の中の変化にも強い。会社を取り囲む環境がこの先もずっと同じとは限らない事を知っています。そして柔軟に対応していきます。

なるほど、他に成功する経営者に共通していることはありますか?

常に目標を持って挑戦し続けることでしょうか。少なくとも、夢もなく目標もなく毎日をだらだら生きている人では無いですね。目標を定め、目標を達成するために社員を集めて教育し、常にチャレンジし続けている経営者は必ず成功していますね。

逆に経営者として「上手くいかない人」はどんな人でしょうか?

何か問題が起きると他人のせいにして文句ばかりいっている人ですね。景気が悪い、政治が悪い、社員が悪い...。
悪くないのは自分だけという人です。そしてすぐにあきらめる。こうした人は「しかたがない」「どうせ」などと現況を他人や不運のせいにして、自分ができる努力を放棄しています。経営者に限りませんが、他人まかせの人生を送っている人は、何をしても上手くいかないものです。会社に何があってもそれは全て社長の責任です。経営者ならばいつでも腹をくくるという心構えが必要です。

会社経営で一番重要なことは何でしょうか?

人に信用され好かれることですね。人を裏切ったり、自分だけのことしか考えていない人には必ずしっぺ返しが来ます。会社経営はマラソンです。たとえ短期的に儲かったとしても、必ず帳尻が合うようになっています。ですから信用を積み重ね、他人のために尽力する人には、会社がピンチになったときに誰かが必ず助け船を出してくれます。

経営者が心がけておくことは何かありますか?

営業系の経営者が弱い部分なのですが、置かれている状況をきちんと把握するために、会社の数字を知ることが重要です。数字は現実そのもの。感覚とは違い、人によって変わったりはしません。経営者には是非、数字という物を使って考える「くせ」をつけて欲しいと思います。数字で物事を考えるようにすると、自然に考え方が具体的になっていきます。「なぜこの数字なのか?」を問うことで世の中が見えてくることもあります。数字に対して苦手意識をもっている経営者が多くいますが、この苦手意識から脱しなくてはなりません。まずは身の回りの数字を知り、数字で把握する習慣をつけることです。

経営者が読んでおきたい本を1冊推薦してください

次世代エネルギーである「海洋温度差発電」の世界的権威の上原春男先生の「成長するものだけが生き残る」という本です。経済学者では無く物理学者ですが、会社経営をする上で大変勉強になります。「失敗と見える事柄に対しても、長い目から見たらそれは成長していく過程ステップである」「自分の強み、弱みを因数分解する」など、示唆に富んだ話しに感銘を受けました。経営者の方には是非、読んでいただきたいですね。

経営者が読んでおきたい本を1冊推薦最後に事務所経営で心がけていることはなんでしょうか?

私も経営者ですから仲間つまり職員が大切です。まず職員が安心して働ける環境づくりが先決だと思っています。安定した生活がなければ、良い仕事は出来ません。何年、何十年でも税理士にならなくても職員が、きちんとした生活が出来るように経営するのが私の勤めだと思っています。

●事務所

株式会社財務プランニング 佐藤昇会計事務所

●所長

税理士 佐藤昇

●所属

東北税理士会 仙台北支部

●所在地

宮城県仙台市青葉区錦町2丁目4-13 サンライズビル

●電話

022-265-8786

●URL

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